The魔球
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第三十二回
今回はリクエストにお応えし、最高にノビがあって、素人が見ると思わず腰が引けて
しまうボール、魔球・ジャイロボールの投げ方を簡単に解説していきたいなと思いま
す。
僕の本業は打者なのでいつもみたいに詳しく、自論を混ぜながらお話することは出来
ないかもしれませんが宜しくお願いいたします。

まずジャイロボールとは何か?という事について解説します。
ジャイロボールとは普通のストレートがバックスピン回転しているのに対し、ジャイ
ロボールは進行方向と同じ方向に回転軸を作り、弾丸回転をするボールです。
そのため、普通のストレートと比べ空気抵抗が約40%減少し、通常とは異なる起動
でボールがノビてくるので打者はボールが大きくなったり、めちゃくちゃ早いボール
に見えたりする手塚一志氏が95年から推奨している“幻のファストボール”なので
す!
先程、回転軸と進行方向が同じと言いましたが、完全一致させてはダメみたいです。

投手から見て回転軸を少し右(右投手の場合に)に傾けるのがベストだそうです。
完全一致すると縦のスライダーになるみたいです。

次に投げ方を説明致します。
握り方は通常の4シーム(ストレート)同様です。
大変なのはここからです。
しっかりとしたフォームで投げることがジャイロボールを投げる唯一の一番難しい条
件です。
僕みたいなマニアの間ではダブルスピン投法と呼ばれる投法で投げない限りジャイロ
してくれません。
ダブルスピン投法とは背骨を身体の回転軸として回転する1stスピンと上腕を中心と
した軸で回転する2ndスピンの2つのスピンを使った投法です。
この2つのスピンを絶妙なタイミングでリリースする事で、慣性力が発生し、身体に
無理な負担をかけずにボールを高速にリリースすることが出来ます。

ではダブルスピン投法の最初から最後までじっくりと説明していきます。
@
まずあなたはマウンド上にいます。
ランナーはありません。
ピッチャーズプレートをしっかりと踏んでますね?
ふりかぶってもふりかぶらなくてもセットでもいいんですが、足を上げますね?
この時にまず確かめて下さい。
軸足は地面にしっかりついてますか?
軸足はしっかりと地面につけ、地面からパワーをもらっているような感覚でいて下さ
いね。
軸足からサツマイモみたいなのが強くてネバりのある根っこみたいなのが地面にビッ
シリ生えているイメージです。
A
次に上げた足をステップしますね?
ハイ、またここでストップ!
また力を無駄にしていませんか?
軸足でしっかりとプレートを蹴って下さいね。
地面からもらったパワーをプレートを蹴り出す時に全て使っちゃって下さい。
さぁこれで勢いがつきました。
(サツマイモの掘り出しです!!)
B
ステップした足が地面に着地…ストーップ!
正確には着地寸前でストップをかけたかったのですが流石にそれは厳しいですね
(笑)
着地寸前、軸足とボールをもってる腕はキレイなCを描いてますか?
描けていなければ今までのパワーがパァーです。
多少Cの上部が上にはねても問題はないと思うんですが、やはり一流投手のフォーム
を見てみると凄くキレイなCが出来ています。
西武の松坂投手、ダイエーの和田投手がいい例です。
C
さぁ足を着地させて投げ出そうか…ストップ!(笑)
この時普通に投げ出しては今までの苦労が水の泡となります。
この時の軸足はどうなっていますか?
まだプレートの所で根が生えていて、ネバってくれてますよね?
さぁこのネバっている軸足を(サツマイモを掘り出すようなイメージで)うねり上げ
ていきましょう。
まず、足首を土踏まずの部分から捕手方向へうねって下さい。
すると膝もつられてうねられると思います。
膝の次は腰がうねっていきます。
(サツマイモが段々抜けていきます。)
うねる時はサツマイモが土の中でネバってるイメージでうねって下さい。
D
さぁ投げ出そう…スト〜〜〜ップ!
グラブはどうなってますか?
遊んでませんか?
胸のあたりにきていますか?
胸の前にきているだけで満足してはいけません。
さっきのうねり上げにつられて(右投手の場合)グラブは一塁方向へうねられている
はずです。
グラブの中の手はギュッと握ってパワーをつけて下さい。
この時連鎖反応でボールをもっている手もギュッとなりうねりながら投げ出します。

E
さぁ投げた。
ストップ!
ここまでくれば投げた腕もうねられて掌が空を向いているはずです。
信じられない方もいらっしゃると思いますが、案外人の体は柔らかくなっているんで
す。
一流投手は皆、そうなっています。
野茂投手や松坂投手など…
F
投げた!
やっと足が離れた。
(サツマイモが掘れた!)
バッターは見た事もないストレートのノビに思わず立ちすくんでしますでしょう!!


如何でした?
今後のフォーム改造役立ってくれればと願っております。
これが上手く作用し、ウチの投手力が上がってくれれば更に嬉しいです!
(ちなみに僕の投げ方を見直すいい機会になりました!!)
今回はサツマイモを例え話にもってきて我ながら上手く例えれたなと思います(笑)



次回はリクエストにお応えし“The盗塁技術”をお送りします。