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特別編第6章  改・バッティング理論
 では、その下半身主導のバッティングをするための練習法をお教え致しましょう。
イチロー選手が打席に入る前、物凄くアッパースウィングをしている所をご覧になられた
事がありますか?練習方法はズバリ、この超アッパースウィングです。
なぜならば、アッパースウィングというものは下半身を使わなければできないからです。
ダウンスウィングは上半身だけで振る事が可能なのですが、アッパースウィングでは上体
だけで振れないからです。さぁみなさん、これから素振りはアッパースウィングでやって
下さい!と言いたいのですが、アッパー素振りをする時は最初の数回だけにして下さい。
でないと、試合になってとてつもなく変なスウィングになります。俺も、イチローもネクスト
バッターサークルでは4〜5回しかアッパー素振りはしません。あくまでも腰を使うスウィング
をイメージする為だけに使うんです。その他にもフォロースルーをなるべく大きくしようと
イメージしているんですがね。
 話がわからなくなってきた人の為にもう一度説明いたしましょう。「腰を使ったいわゆる
下半身主導のスウィングの練習法は超アッパースウィング。ただしやりすぎに注意。あくまでも
イメージ作りの為。その後は”叩く”事と、下半身を両方意識したスウィングに変える。」
という事です。僕が話すといつも話が横にそれてわかり辛くなる人もいらっしゃるでしょう。
 やっぱりバッティングという動作は人が無意識のうちにやるものですから、それを説明する
のは難しいですね。何せ、人それぞれの感覚を言葉で表すんですからね。ダイエーの城島は
「体をコマのように回転させる」と言ってますし、巨人の小久保は「全身の筋肉を無駄なく
使う」とも言っています。両者の意見は僕からしたら、全く同じように聞こえますし、その
感覚も違和感なく感じます。同じような意見といえばイチロー選手は「打てるかどうかは
ピッチャーが球を離した瞬間にキマる」というコメントと、阪神の濱中の「ピッチャーの
リリースの瞬間、土踏まずの部分が妙な感覚になる。」というコメントもそうですね。
他にも、阪神の今岡の「インサイドアウトのスウイングを心掛ける。」と、北海道日ハムの
SHINJOの「グリップエンドをボールにぶつける感じ。」も全く同じですね。
僕は長嶋さんの「下からグゥ〜〜ッと来て、足がスッとなって、腰がカァ〜〜ッと来て、
バットがパァ〜〜ンと出る。」というコメントが一番わかりやすいですね。
今まさしく、そんな感じでバッターボックスでバットを振っています。
最後に助っ人として行った試合では、ライトオーバーの勝ち越しタイムリー2ベースを
打ったのですが、その時は最後のパァ〜〜ンがなかったのでバットを振った感じがしなかった
んです。だからその時の感覚としては、カァ〜〜ッと、までは覚えているんですが気付いたら
バットがパーンと鳴ったので、見てみるとボールがエライ遠くまで飛んでた、という感じです
かね。夏場に大和高田のグランドで放った外野ファールの時も同じ感覚でした。
ですから、もしかすると腰のあたりまではある程度意識できるんだと思うんですが、最後の
腕の部分は無意識のうちになっているのかもしれませんね。
最近になってバットに当たるのがピッチャーの投げた瞬間にわかるようになったのです。
濱中みたいに”土踏まず”じゃなくて”腰”が何か「捉えた!」という感覚になるんですよ。
腰が「捉えた!」ってなってくれれば間違いなくバットにボールが当たります。腰がそういう
感覚になった時はおそらく下半身主導のスウィングが少しでもできたからでしょうね。
これが腰ではなく土踏まずになれば更に強い打強が出るんじゃないのかなと思います。